* 今日の晩ご飯はそば屋でした。
* メニューの横にやたらと古臭い小冊子があったので手にとって見ました。「そばの唄」。関西のそば粉屋さんたちが集まって作った、そばを宣伝しようという冊子のようです。妙なノリの冊子だなぁと思って読み進めていて、異様なページに突き当たりました。それが「そば占い」です。
* 見ると、分類が「そば好きな人」と「そばが嫌いな人」の二種類しかなく(男性と女性の区別も合わせると四種類)、さらに各々の内容を見ていると、そば好きな人の性格は「神経質だが人当たりは良い」そば嫌いな人は「偏屈だが実は気がいい」という、どっちが良いのか良く分からないコメントが運勢・健康・家庭・恋愛・寿命(!)等に対して連発されていました。
* なんじゃこりゃと思って巻末を見ると、発行が昭和44年、私が生まれる前のころでした。そう思って読み返すと、「そば占い」の書き出しによれば「昨今大流行の占い・・・新聞や雑誌に占いコーナーがないと苦情が出る・・・」とのこと。30年前の文化を垣間見た感じがしました。
* 当時の日本人は全体を4種類に区分するだけで良い、均一な民族だったのかなぁ、ちょっとは多様化したということなのだろうか、と、思わずくだらないことを考えました。関西そば粉なんとか組合のみなさん、ありがとう(もう存命じゃないかも)。
* ところで、30年以上前に発行されたこの冊子なのですが、紙のヘタレやシミ等がない、保存状態が異常に良いものでした。・・・よほど読まれなかったのでしょう・・・
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