日記:2000年9月

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9/25
[MRI]

今日は午前中会社を休み、病院でMRIというカラダの断面図を撮影する検査を受けてきた。撮影したのはもちろん腰の周辺。最近症状がどんどん悪化してきたということで、実際どのような状態なのかを把握するのが目的だ。

20分ほどの検査で腰の縦・横方向の断面図が20枚ほども撮れた。以前は出ていなかったヘルニアも新たに見つかり、2ヶ所で神経を圧迫している様子が見て取れた。筋力低下の症状から、神経のほとんどを潰しているのではないかとも思っていたが、それぞれの圧迫度合いはそれほどでもなく、当分ストレッチと牽引で圧を抜いていく方針にした。そのためにも、10月以降どこで暮らす(仕事する)ことになるのかをさっさと決めて欲しいところだ。

9/20
[第二ラウンドへ!]

スロバキアが勝ってくれたおかげでもう一試合日本の試合を観ることが出来ることになった。他力本願なようだが、0-1で敗れた日本もすばらしいゲームを見せてくれたと思う。中盤はほとんど支配されていたが、全ての選手が堂々とプレーし、概ね互角の(ブラジルが1-0らしい試合運びを選んでいたとしても)戦いをしていた。誰一人、自分たちが格下だとは思っていなかったのではないかと、思わず涙ぐみながら観ていた。

次はなんと、と言っては失礼だがアメリカ。実は今日もプロジェクトメンバーと「どう考えても勝ち目はほとんどないのに、なぜか今日で終わる気がしないんですよね」と、麻雀打ちの勘が珍しく当たった。同じように、今回もあと一試合で終わりのような気はしない。せっかくほぼ互角だったのだから、この大会をブラジルと一勝一敗で終えて欲しい。

9/19
[決戦前夜]
いよいよ明日は第2ラウンド進出を賭けた世紀の一戦、対ブラジル戦だ。
条件の厳しさを嘆いてもしょうがない。対南ア戦を見たが、ブラジル側の出来もそんなに良くはない。あとはトルシエのお手並み拝見だ。日本には10分刻みくらいでメリハリをつけて、試合の流れに対応したプレーをして欲しい。
ちなみに、私が監督なら、の仮想メンバーを。

      柳沢
    本山  中村
  三浦      酒井
    稲本  明神
  中田  宮本  松田
      楢崎

うーん、やっぱりこっちのほうがいいかな?
      柳沢
      中村
  本山      三浦
  稲本  明神  酒井
  中田  宮本  松田
      楢崎

どっちにしても、勝つには柳沢と本山(と楢崎)がキレないと難しいだろう。 ぜひ、彼らにいつも以上のひらめきと幸運を!!(祈)

9/18
[迷い]
10月以降の私の身の振り方はまだ決まっていない。それはいつものことだが、今回はその方向性をある程度自分で選択できる立場にある。それぞれ、キャリアとして新たに得られるものが全く違い、どちらの価値も長期的に見て甲乙つけがたい。また、この先同様のキャリアを得る可能性の高さについても大きな代わりはなく(共に可能性が非常に低いことが悩みの種だ)、非常に迷っている。未熟な私は、自分がどちらを積極的に選ぶ人間かを知らないのだ。

とはいえ、商売人である以上結果を決めるのはお客さん。迷っていてもしょうがないとも言える。うーん、どうしようかなぁ/どうなるのかなぁ。

9/17
[サッカー五輪代表、大ピンチ!!]
今日も五輪代表は勝った。相手はスロバキア、南アに比べれば遙かに与し易い相手だった。1点入れられたのは余計だが、日本らしいサッカーが十分出来た上での勝利だったと思う。稲本の活躍は大会ベストボランチになってしまうのでは、と思うほどにスーパーだったし、酒井も三浦も、当然中村もすばらしく攻撃的で、あいかわらず中田がフィットしきれていないことを除いては非常に満足だった。

が、よりにもよってブラジルが負けやがった。あの南アにスロバキアが勝つとは思い難く、20日は『ブラジルに勝つか引き分けないと決勝トーナメントに上がれない』と、2連勝でリーグトップのチームとは思えないほど困難な状況になってしまった。今頃トルシエも頭を抱えていることだろう。中田と森岡がイエローをもらった時は、「どうせこの試合に勝とうが負けようが次の試合は勝ち目の少ない消化試合なんだから、堂々と(ヘンにマスコミや大衆に叩かれずに)メンバーを落とせるのでかえって良いかも」と思ったものだが、こんな状況になると大ピンチだ。ブラジルにとって、マークをつけるべきプレイヤーが前線から一人減ることのアドバンテージはすさまじいものがある。正直決勝トーナメントに上がる可能性は20%もないだろう。なんてこったぁ!!

9/16
[いきなり金矢倉。]
シドニー五輪、今日は柔道初日。もう選手生命も後半にさしかかりつつある田村亮子は本当に金を取れるか?が注目されたが、やっと、やっと金メダルにたどり着いた。この8年、ずっと夢に見てもおかしくないほどこだわっていたタイトル。とりあえずはおめでとうと言いたい。でも気になるのは、この先モチベーションを維持できるのかなということ。口では福岡国際とかでも連覇を伸ばしたいとか言っていたが、これまで通りの集中力で練習を続けるのは難しいのではないか、と思う。

もう一つ、影に隠れかねないが野村の連覇もこれまたスゴイ。少なくとも五輪柔道で同一階級を連覇した人間は片手程度しかいないはずだし、なによりその決勝戦の瞬間、周りはみんな田村亮子のインタビューに集中していて、ほとんど応援してもらえないという状況、しかもインタビューが終わる頃負けていたら「水差しやがって」と言われそうな理不尽な状態だったが、またもや怪しい投げ技で勝ってしまった。彼の運と根性にこそ敬意を表したい。

そして、金矢倉(将棋の囲い)といえば金・金・銀。水泳400メドレーの銀メダルもまた景気がいい。誰が速いのかは知らなかったが、とりあえずインタビューはむちゃくちゃ面白かった。水泳と言えばアタマの固そうなじいさんが連盟のボスをやっていて非常に堅苦しいイメージを持ってしまったのが、そんなことは吹っ飛ばす明るさ。今日は世界一オリンピックの好きな日本人としては最良の日だったのではないだろうか。

9/14
[とりあえず一勝]
たった今五輪サッカー第一戦、日本対南アフリカを見終わった。ご存じの方も多いだろうが結果としては2対1で日本の勝ち、決勝トーナメント進出の可能性は非常に高くなった。が、見ていてあまり満足できる試合ではなかったのも事実。もちろん日本にはどんどん勝ち上がって欲しいのだが、今日の試合に限って言えば南アフリカの方が遙かに質のいいサッカーをしていたと思う。身体能力はスゴイが戦術的には未熟、などと言われていたようだがとんでもない、少なくとも前半は日本なんかより遙かにレベルの高いプレスがかかっていた。もちろんスピードやテクニックは前評判通り、というかそれ以上で、決定的なチャンスは南アの方が多く、本当に「良く勝ったなぁ」と思える内容だった。

とまぁ、ボロクソに言っているようだが日本には今大会で勝ち抜くために最も必要なものがあった。運だ。「これがパスでなくてシュートだったら終わっていた」「ここでたまたまカットできたから助かった」を連発し、欲しい時間帯に点を取ることが出来た日本は確かにツイていた。この先そうそう技術が伸びるわけでもなし、決勝トーナメントに行けば一戦目はたぶんチェコ。どのみちある程度のツキがないと勝てはしない。この大会のこのチームにツキがあることはなによりの好材料だと私は思う。あとは、少しでも芝のコンディションが良くなることと、中田(英)のイメージが周囲とフィットすることを祈るだけだ。

・・・あともう一つ。今日くらいテクニックのある相手だとどうもボランチを加えた5人でも守りは結構厳しいようだ。この先の落とせない試合では、酒井か三浦を下がり目に入れて、1トップにせざるを得ないのかもしれない。ともかく!もう予選リーグで終わるところは見たくないので、運でも何でも次の試合だけは勝って欲しい。良いサッカーが見たいのはもちろんだが、それはシドニーに行ってからで十分だ。

9/13
[商談。]
今日は昔のお客さんと久しぶりに会ってきた。
主な話題はなんと商談。要するに「またお仕事しませんか?」というわけだ。当時(今もだが)ひよっこだった自分に声がかかるのは非常に嬉しい。今日は背景と今分かっている情報をちょこちょこ聞いただけだが、せっかく(上司から)全権を委ねられているのだから、内容やfee、満足度をどんなふうにもっていくのか、いろいろ考えてやってみたい。

実は他にも面白そうな仕事はあるのだが、何といっても我々の最大のモチベーションになるのは「やってもらいたいなぁ」という相手の意志。そう思ってくれる限りは応えたい。意気に感ず、というヤツだ。

9/9
[古き良きサッカー。]
今週末は古いサッカーのビデオを大量に借りてきた。
とりあえず70年と74年のワールドカップのダイジェストを観た。感想としてはさすがに雑だなということと、ヘタすると今以上に先進国と後進国の差があるなということ。日本でさえ結構強化できている基本的な技術レベルが低い国が多く、ブラジル・ドイツ・イタリアとその他の国との差は非常に大きかった。これらの国が「伝統のある国」と言い張る根拠がよく分かった。審判のレベルもずいぶんと低く感じられた(基準が違うだけ・・・とは私には思いにくかった)。

そうした状況の中で。
74年の決勝、オランダvsドイツは素晴らしかった。90分のうち25分程度しか映っていなかったが攻守の切り替えが激しく、この時代としては信じられないくらいレベルが高かったと思う。審判とのからみも含めて、ずっと忘れないと思う。確かNumberのビデオが出ていたはずなので、ひょっとして買ってしまうかも知れない。何はなくとも、今までプレーを観たことのなかったペレ・クライフ・ベッケンバウアーを観ることが出来て非常に満足。来週末はおぼろげにしか覚えていないマラドーナだ。

9/6
[コスト構造を知るということ。]
今日は仕事の話。マネジャーになっていろんな情報が入ってくるようになった。ということで気まぐれに基本的なプロジェクト体制を組んだ場合にどのくらいの額を請求することになるのか、いろいろ変動要素をいじって評価してみた。結果は・・・た、高い!!とてもじゃないが、推奨される利益率は出せそうにない(要するに定価なんかじゃ買ってもらえない)。はっきり言うが、こんな額を請求するためにはものすごいブランドイメージと成果の品質に基づく信用が必要だ。そうでなければ、もっと時給の安い人間を採って+うまく使って、原価を下げていくしかない。どっちかを実現しない限り、いつまで経っても儲からない会社であり続けることになってしまい、ブランドイメージ・人材の品質共に悪化の一途をたどるだろう。なんてこった(笑)。

・・・といったことが分かったのは商品(今回の場合はコンサルティングサービス)のコスト構造を簡単にではあるが知ったからだ。複雑な製造や販売のプロセスを持っている会社ではこれらを把握し切れていない場合が多く、商売柄我々はそこに文句を付けることになるのだが、今回は「こんなことが把握できないようでは何をどうしてよいのか分かるはずもない」ということを自分の身で体験した(至極当たり前のことではあるが)。うーん、ためになるなぁ。

9/5
[Good Luck!!]
9/2に続き、サッカー五輪代表の壮行試合、モロッコ戦が行われた。クウェートとは違って中盤が組織化されており、バテ始めた後半はともかくとして、かなりの間ボールの奪い合いを楽しめた。パスが読まれまくったことや最終ラインからの放り込みがいい加減だったのが気になると言えば気になるが、このくらいが今の日本の実力だろうとも思う。あと、必要なのは運。実力が出し切れるかどうか、決定機にキーパーの裏をちゃんととれるか等、ここから先は運。私個人はグループ中2位の実力があるとは思っているが、結果は1勝1分け1敗でリーグ敗退になってしまうのではないかと思っている。顔ぶれを見ていると中山のようにずば抜けて運気の強そうなメンバーというのが見あたらない。昔のヨーロッパの君主で運の悪い男は将軍にしなかったという話を聞いたことがあるが、私なら運が強いというだけで中山や吉原をメンバーに入れてしまうと思う。

何はともあれ、誰をどんな風に使って戦うのかは決まった。トルシエは自分の出来ることをやり尽くしたと私は思う。あとは幸運を、"Good Luck"だ。

9/4
[寺子屋計画]
お恥ずかしい話だが、何度かここでも書いたように私の所属する会社では人材が不足している。中途中心に集めているのだが、あいかわらず他業界からイケてる人を採用することは難しいようだ。以前新卒育成中心の会社に所属していた私は、短絡的にも新卒・中途問わず、入社後も活躍がある程度見込めるような人材を育てて、しかるのちに選考を受けさせようという計画を立てている。

まとまった組織や確固たるマニュアルに沿ってのことではなく、私及び協力してくれそうな友人による小規模な育成プログラム。名付けて寺子屋計画だ。「寺子屋」を冠するのには理由もあって、将来的には対象をもっと下に広げて、道徳とこの先の世の中で飯を食っていくための心構えを教えるような集まりを新しいマンションの会議室で行うことを想定しているのだ。

どれだけ実現されるかは分からないが、一応上っ面の目標は日本人の付加価値生産性と地球(国際社会という言い方はキライかつ不適切)でのアイデンティティを高めること、ということにしている図々しい私としてはやりがいのある計画だ。せいぜい人の迷惑にならない程度にやっていこう。

9/2
[日本爆勝!!]
今日はサッカー五輪代表の壮行試合一発目、対クウェートの日だ。今頃はご存じの方も多いと思うが、6-0で日本が勝った。それほどまでに差があったのか?というとそうでもない。少なくとも前半はクウェートに比べて日本のパス回しは稚拙で、「お前らなんでもっと自信持てへんねん!」と騒ぎまくりだった。2本目のパスはもちろん、1本目のパスを通す相手さえ準備できていないのだ(要するにカットされそうな受け手しかいなかった)。平均的に技術やフィジカルで劣るということで、選手同士が重なり気味にプレーする約束になっているのかも知れないが、ちょっとやってみればそんなに差がないことも分かったはず。本番までには是非意思統一を進めて、フィールドとプレーヤーをいっぱいいっぱい使ったプレーを見せてもらいたい。

後半は前半のストレスを解消するためのショー。穴だらけになったクウェートに対してやりたい放題だった。強引に一人で入れちゃった吉原にも、やっとこミドルが決まった(代表では初めて?)稲本にも満足。いつもあの辺りから積極的に打っているので、結果が出てくれて非常にうれしかった(私は日本人選手では稲本が一番好きなのだ)。本職の平瀬も一応決めてくれたので後半は十分及第点だったと思う(アシストが本山だったのもgood)。欲を言えば酒井がもう少し絡んでくれれば、というところか。5日はリアルタイムでは見れそうにないので、ビデオの予約をしておかねば。

9/1
[Second Stage]
今日は私の会社の新会計年度スタートの日。つまり私が新しいクラスに昇格した日だ。このクラス、業界ではとりあえず「一人前」と言われるクラスで、この先の転職の際にも選択肢を(今までに比べて)かなり広げてくれる。ぼちぼちの年収にもなって一安心、なのだが、今晩友人と会ってみると「お前って地方向けエースじゃん。その都会向けのエースとだいぶ実力の違いがあるんじゃないの?」とのこと。素直に「うんそうだね」とは言いにくいが思い当たる節が全くないかというとそうでもないし、なにより「他人がそう思う可能性がある」という点では全面的に賛成だ。ということで、今年は年収に見合う実力と実績を備えること、その上で周囲の印象も変えていくことを目標にすることにした。ちなみに、実績の所には密かに数値目標も設定した。達成できますように。



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