* 道路公団民営化委員会の話が格好悪いことになっています。曰く、
「私はいろんなところに通りやすい案にすべきだと思う」
「せっかく改革するんだから、財務上明確な効果を得られるプランを作らなくては全く意味がない」
(以上、意訳しすぎ)
* 要するに、議論の前提が違うんです。案を作る上での目的が。この状態で議論していて、「建設的な議論によるより良い案」なんかできるわけありません。人に検討をお願いする場合には、その目的と(お願いする相手が複数の場合は)意思決定構造を明らかにしないと回るだけの議論に簡単になってしまいます。
* 今回出さなければいけない指示は簡単で、例えば『今まで想定されていたよりも遙かに早いスピードで債務償還ができる案を作ってください。立場や意見はもちろん委員毎にいろいろ出して貰って結構。そのために7人の委員を選びました。委員の間で互いのメリットを生かして案の質を高めるべく工夫を重ねてください。ただし、委員の意見全てを対等と考えているので方向性が完全に異なる場合はもちろん多数決で決めてください』とでも言えばすぐ解決です(もちろん案の内容や票の重さについてはいろんなバリエーションがありえます)。
* 依頼者が「成果の有無は気にしない」「成果が出ればいつまでやっていてもいい」という場合は別ですが、そうでない場合、依頼者は必要に応じてこれらの指示(場合によっては解雇の指示)を出す権利があります。それどころか、社会の資源を有効に使うという意味で権利どころか義務だと私は思います。私は仕事が仕事だけに、これらを怠るケースは山ほど見ていますし、さんざんな目にも遭っています^^;
* ちなみに、我々は税金という給料と資本金を政府に納め、「私たちのできるだけ多くの人が満足を得られるような政策を考え、実行してください」という依頼をしているわけですが、依頼者としての指導・統制義務を果たしているとは言えません。私も選挙とvote.co.jp、あとはあまりに腹に据えかねたときだけ政党/政府にmail、そんなもんです。もうちょっと気合いをいれて義務を果たさないと、いけませんね。
* そういえば、うちの選挙区の議員さん(候補者さん?)は若くて、車座会談みたいなのを頻繁にやっています(西葛西駅のエスカレーターの前でビラを配っている)。ちゃんと勉強してこういうのに参加してみるといいかもしれません。
|