* もたもたしている間にぐうの音も出ないコメントがついてしまいましたがめげずに行きます。
* 最終日である14日、二度寝はしたものの8:30には着ける時間に起床。なんですが、ここで予想もしない事態が。この日は名古屋に戻らなくてはならないので、金曜日に着てきた服を詰めて出かける必要がありました。で、そそくさと荷造りをしていると・・・
コートがない;
* コートってなくすもんですかね・・・どう考えてもあの寒い日に着ずに帰ってきたわけはないと思うのですが・・・何度見ても家にありません。ちょっとがんばって探してみましたが簡単に諦められそうなほどどこにもないので家を出ることに。 さすがのなくし物キングの私もここまで大きな物をなくしたことはありません。変に感心してしまいました。
* 気を取り直して再び上野に辿り着いてみると
110分待ち。
昨日の兄ちゃんが言っていたことは真実でした。たぶん私、これほどの時間並んだのは生まれて初めてですね。本も持たずに110分も待っているとヒマでヒマでしかたがないはずなのですが、幸いコートのなくし場所とか考えるネタがあったので意外とすぐに過ぎました。近くに並んでいた女性がちょっといい感じだったとか、その人が人妻だったとかはたぶんあんまり関係なかったと思います。
* 展示のほうですが、さすがにこの歳になってアイテム自体に感心することというのはあんまりありません。まぁ、ロゼッタストーンとか、教科書に載っていたアイテムの現物が本館にはある(東京にはレプリカが来てました)というはさすがに「本家はすごいなぁ」と思いましたが。
* 感心したのは、世界中のあらゆる地域の古代から中世までの歴史を辿ることで、それぞれの地域を横並びにして見ることが出来たこと。『銃・病原菌・鉄』なんかで少し文明史(学)を読んだことを思い出しましたし、もう少し勉強しようかとも思いました。
* で、これをまとめた大きな年表には大きな政治や科学の転換点なんかも書いてあるのですが、文字を発明して世代を超えて思考することができるようになったのが紀元前数千年。紀元前後には民主制と絶対君主制が既に誕生しています。
そこから年表を2000年くらい進めてみると・・・あんまり変わっていませんでした。人類は2000年かかっても「同族の中で優れた者になりたい」という意識を越えられなかったようです。
この展示では人間の姿形と行動、生死に関わるものが多く、通して観ることで「人類はずっと人間に興味を持ち続けてきて、たぶん今も変わっていないんだなぁ」という感想を持ちました。
* これまで多くの人が興味を持って観察した結果を絵や彫刻、物語にして綴ってきました。それを後世に残せるのは人間だけです。ただ、いろんなことに興味を持って、それを表現するツールを持っているにもかかわらず、これを生かして学び、一つ上のレベルの精神を持つ力が備わっていません。
2000年後、「この2000年は人類が自分が進化するために学ぶ力を身につけた2000年だった」と振り返ってもらいたいものです。
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