日記:2000年4月

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4/4
[まったりアイロンがけ。]
最近、朝のアイロンがけが密かな楽しみだ。
アイロンを使うのはたぶん5年前の就職活動以来だと思うのだが、シワの伸びていくところがなんとも快感。もとはその日着ていくシャツがないために洗濯したての濡れたモノを強引に乾かしたのが始まりだったのだが、パリンパリンに仕上がったシャツを来た次の日から、洗濯機からあげて干しただけのシャツがやけにシワだらけに感じるようになった。
「んなの当たり前じゃん。みっともねぇっての」という向きも多いだろうが、私的には新鮮でかなりイケる。これも節約のためにクリーニング屋を使わなくなったおかげ。アイロン侮り難し!!

4/5
[『すみません』]
私は『すみません』というのが大キライだ。
本当に自分に過失があって、相手に対して申し訳ないと思うときならともかく(そういうときは「ごめんなさい」のほうが誠意がこもっていていいのではないか?)、なにかお願いするときにも「すみません」、良くしてもらった時に「すみません」と、なんでもかんでも「すみません」というのは大キライだ。誠意が欠けているところも、むやみに媚びるのもキライというわけだ。

なんでこんな話が出たのかというと、珍しく英語表現の本を読んだからだ。これにはいろいろなシチュエーションでアメリカ人の発想と日本人の発想で表現がどう違うか、どんな文化的背景からこの表現の差が出ているのかが書かれていて非常に興味深かった。その本に曰く、日本では「すみません」ということで自分の位置を一段下げ、相手を立てることでお互いにちょっといい気分にさせて人間関係を円滑にするのが風習となっているからなのだそうだ。

その風習がガキの頃から我慢ならない自分はどこ人なんだと思ったが、そう説明されてもやっぱり「すみません」と言う気にはならない。相手がやってくれたことに感謝していれば「ありがとう」、自分が悪いことをしたら「ごめんなさい」、それほど悪くはないけどちょっと面倒かけたなと思ったときに「すみません」。こう書けば当たり前だし、「すみません」なんて頭を下げて言われるよりは「ありがとう」と目を見て言われた方が100倍うれしい。日本の風習がなんだか知らんが、私は絶対にいいかげんな「すみません」なんて言わないぞ。

4/6
[久々の(Hide的)大ヒットマンガ。]
買ったのは先週の話なのだが、ものすごいマンガを見つけた。「見つけた」というほどではなく、そこらの本屋さんでも並んでいるし、平積みになっているところも見かけるような普通のマンガなのだが、非常に気に入ったマンガがある。ここまでヒットしたのは社会人になって初めてのような気がする。

ものすごく単純だけどものすごく本質的な心理が、表情や行動やセリフやコマ全体の空気の至る所に表現されている。ちょっと違った、ズレた表現をした作品は星の数ほどあるが、これは本当に絶品。こういうのを読むと『まだまだ漫画も捨てたもんじゃないな』と思う。まだ2巻までしか出ていないのだが、続きが読みたくて読みたくて仕方がない。ぜひぜひ、ゆっくり、納得のいくように最後まで描いて欲しい。

ちなみに作品名はヒミツである。理由は、少女漫画で恥ずかしいから。ごめんなさい。

4/7
[ケーブルテレビでインターネット。]
今日はアクセスログネタ。

なんだかんだで結構定期的に見ているアクセスログだが、最近アクセスしてくるホストにケーブルテレビらしきものが3種類も混ざっている。例の繋ぎっぱなし電話代無料の定額料金、BS+CS付きの類だろう。結構うらやましいが、どうも最近の住宅情報を見ているとそんなに目新しいものでもないらしい。こんなものを条件に入れて家を探そうというのだから贅沢な話だ。が、私は電話代とプロバイダにあわせて1万円程度は軽く払っている。駐車場代をケチろうとか、ボーナス払い分を泣く泣く増やそうとか、額的にはこれらと同じ様なレベルの話なわけだ。家探しをやっていると、いつもなら忘れてしまいそうなこんな細々した出費まで考慮するようになる。このまま買わなかったとしても、財布のヒモが締まってちょっと家計がラクになるかもしれない。

4/10
[Stay or Go]
7日の日記が京都に置いてあったノートPCの中に入っていた・・・ということで今日はそれとセット。

昨日はモデルルーム巡りに精を出した。起きたのは7時前後、10時に新木場まで行って、東京の東っ側をぐるぐると6時くらいまで回っていた。似たような話を数回聞いているうちにすっかり3LDKマニアになった。もう一件見るのに10分とかからないし、寸法図である程度の評価は出来るようになってしまった。

肝心のモノは、結構いい物があった。今も東京にいるときは利用する亀戸の近くで、都営線の大島とのちょうど中間、両方とも徒歩8分、首都高へもラクラクというすばらしい立地のものがあった。値段も手頃でこれ以上は望めないという額。これが探し始めて3ヶ月目だったら間違いなく銀行に駆け込んでいただろう。だが、探し初めだからかどうかはわからないが、どうも気が乗らない。他にも数ヶ所いいのがあったのだが、どうもまだ買い時ではないとカラダが判断しているようだ。

数週間のうちに物件ががらっと変わるわけもなく、3月後半から(住宅情報に)載り始めた物件のめぼしいものは大体チェックしてしまった。そろそろ買わないと来年6月入居が怪しくなるという説もあるのだが、なんとなくカンとしてはStayである。私のこういうカンはほとんど外れないので信用するのだが・・・なんでStayなんだろう?

ということでとりあえず家はおあずけ。しばらくはのんびり住宅情報をモニターだ。

ところで。
今週末は花見のピークで、土曜日には元上司の家におじゃましたり、日曜もクルマで駆け回って2日で都内至る所の桜を横目に見て過ごした。こんなにおなかいっぱいに桜を見たのは始めてのような気がする。「なんだかんだ言って都内って緑が多いよなぁ」と思った、のどかな週末だった。

4/13
[京都激震。]
6月まで京都に住む予定だった私だが、どうもクライアントのほうでとんでもないことが起きそうで、5月末で引き上げる目まで出てきた。と言ってもクライアントから撤退するわけではなく、バイヤーとなる部署が東京の部署に変わる可能性がある、ということ。これに関しては社内/社外政治に関わるいろいろな課題が絡み合っていて、世の中の面白さと変化の激しさをちょっと知ることが出来た。私はこういった政略はキライだが興味は大ありなので、ここ数日は非常に楽しかった。あんまり詳しくは書けないのでこのくらいで。

4/16
[わんこそば]
昨日の昼飯はとろろそば(大盛り)だった。「ちょっと足りないな」と思ってもりそばを追加してもらったのだが、まだ足りなかった。このまま追加すると財布が非常に厳しくなると思った私は、気を取り直して今日そばの食べ放題、いわゆるわんこそばを食べに行くことにした。

もともと横浜にあることはチェックしていたので(わんこそば『たち花』の情報はこちら)、開店直後に小倉(@北九州)から来た友人とおしかけることにした。ねぎ、もみじおろし、かつおぶし、くるみの薬味の他に、二重のお膳に天ぷらや山菜、だいこんおろしなどが薬味としてか口直しとしてかよくわからないがやってきた。

「どのくらいからキツくなるんだろう」と思いながら食べていると、70杯くらいからペースが落ち始めて、80杯に入る頃にはかなり食べる意欲がなくなってきた。100杯までの道のりは長く、まさしく『99杯(本当は99里)をもって半分とせよ』という状況だった。たっぷり朝飯を食べた目の前の友人は私が90杯にも届かないうちに100杯までたどり着き、さっさとギブアップしやがった。私は結局ちょっぴり頑張って105杯まで食べ、男性は100杯以上、女性は80杯以上食べた人が書き込めるノートにコメント共々書いてきた。

さすがにその後はしばらく横になり、当分何も食べたくないと思ったものだが、夜にはちゃっかりラーメンが食べたくなっていた。そばは消化が早いのだ・・・とはちょっと違うか。

4/18
[リバイバル。]
今日はここ1ヶ月くらい探していたマンガにやっと遭遇できた。そろそろ注文しようかと思っていたのでちょうどよかった。

数ヶ月前に5年ぶりくらいに購入してそれ以来なのだが、相変わらず出来はすばらしい。これは私が昔大ハマリしていた作者(先日絶賛した作品の作者とは別人)。今回購入したのは10年ほど前の作品の1,2巻のリメイクで、ネタが一番ストレートなので私が最も気に入っている作品だ。その10年前から中途半端に休止していたのだが、復活してくれて非常にうれしい。

私がこの作者の作品群から受けた影響は絶大で、「なぜそう考えるの?」でなく「なぜそう感じるの?」を徹底的に考える基となってくれた。『中国人の発想 80の知恵』『北斗の拳』と並ぶ、私の人格に大きな方向性を与えた超重要文献である。しばらく「ちょっとズレてるかな?」という作品が多かったので遠ざかっていたが、またモニターせねばなるまい!!

一方で、昔読んでいたときからそうなのだが、この作者の描きたいことや表現は私の性向とシンクロしすぎて、読めば読むほど人格に強烈な影響を生んでしまう。あまり読み過ぎる(今日は一日で2巻×5回ほど読んでしまった)とせっかく今まで作ってきた人格のバランスを崩してしまうので、読むのは週に一度くらいにしよう。いや、同じくらい『北斗の拳』を読めばいいのか??

4/23
[北斗神拳伝承者への道(その1)。]
今日はついに例の「夢のゲーム」北斗の拳をやってしまった。
ステージが3つあって(要するに倒す敵が3人)、一番苦労したのはタイミングが分からなかった1つめだった。最後はシンを倒すのさえ相手の奥義を出さずに成功したのだが、ステージクリア後のリザルトを見ていると正確さはともかくスピードの方は相当ヤバかった。この先中級編、上級編とあるわけだが、今回のように一発クリアとはいくまい。かなりの慣れが必要と見た。

と、ゲームの内容とは別に、体力の方でも課題はある。3ステージやった時点で腕の疲れは結構ある。一日何ゲームもやるためには相当体力を戻しておく必要はありそうだ。伝承者への道は険しい。

最後に、ゲームをやっているときには口に出さなかった決めセリフを一つ。
『北斗神拳の前では貴様など脂肪の塊に過ぎん!!』

4/24
[老紳士の智恵]
23日の日曜日は、上に書いたゲーム以上に重要なことがあった。ネット上で知り合った京都の個人コンサルタントに会ってきたのだ。年の頃は50代半ば(それ以上か?)、一般事業会社〜日本系コンサルティング会社を経て現在は個人コンサルティング事務所を開いている方だ。

私はここまで年輩の方と個人的に会うのは初めてで、特に個人コンサルタントとしてクライアントと接していて感じる、いわゆる大企業でない『普通の』企業の方のニーズ、『普通の』事業会社からコンサルタントを目指そうとする壮年の方の人となり、メールマガジンやセミナーなど、自分のコンサルティング技術を発表するためにどうやって話を煮詰めていっているのかなどを聞こうと思っていた。

歓談は非常に有意義だった。私の年代では知り得ない様々な情報を得ることができ、感謝の言葉もない。特に話を煮詰めるための切り口の多さには感服したし、本当にいろいろなことに造詣が深くないといけないのだなと再認識した。その中で最もシンプルで、心に残った言葉が「自分のテーゼに対するアンチテーゼを探し尽くし、それぞれに対する自分の回答(テーゼ)を考え抜け」ということ。そのアンチテーゼを探すためにいろいろな仕事、人、文化をできるだけ多く知らなくてはならない、ということだ。彼の話を聞いて研究したい領域がとりあえず一つ二つできた。こうした研究を積み重ねて、幅広く重厚な人間になりたいと思った。

4/30
[出逢い。]
ついに私にも出逢いがやってきた。

なんのことかと言えば、最近毎週末クルマを突っ走らせて探していた、新居のことである。初めて行ったエリアだったのだが、さんざん物件を見て回って、物件そのものの品質や価格に関してはほとんど一目で分かるようになっていたため、決め手は立地。主に東京の東部を探していて、「意外といいなぁ」と思っていた通りのちょっと先に見つかった。

駅との間を歩いてみて一目惚れ。何度か書いたことでもあるが、私は「なんとなく○○を実現している自分がイメージできる」で全てを決定する人間である。それが「うーん、ここで立ち読みして、ここでビデオを借りて、ここで麻婆豆腐の材料を買って・・・」と強烈にイメージできてしまったのだからもう決まったようなものだ。

現在銀行に融資の可否を問い合わせている最中だが、もはや99.99%決まったと言っていいだろう。入居は11月初頭の予定。うーん、引っ越し費用とインテリアの費用はどうしよう・・・(喜)



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