日記:2000年6月

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6/3
[縁台将棋。]
私が現在滞在している京都の宿泊先の近くに床屋がある。ここではなんと、若い(私と同じ年頃の)にーちゃんが、通りから見える一回の窓際でよく将棋をやっている。
最近髪がうっとおしくなってきた私は、ここに入ってそのにーちゃんと意気投合、いきなり通行人を見ながらの縁台将棋をやることになった。これがまたそこはかとなく優雅で良い。東京の慌ただしい通りとは違ってほうっておいても優雅な京都の通り。時間が止まったような(目の前の将棋盤は修羅場なのだが・・・)時間だった。

6/4
[夜更かし。]
みなさん、フランス戦観ましたか!!
私はリアルタイムで観たんですが、もうものすごい出来でした!!!
今日はほぼリアルタイムで書かれたメールを引用して終わろうかなと思います。初めは観ながらリアルタイム実況を書いていたんですけど、あまりに燃えてきたので手なんて進まなくなっちゃいましたね。今のところ日本サッカー界史上最高の試合だったのではないでしょうか!?面白かった!!


今フランス戦が終わって、路駐していたクルマを桂に停めてきた。そう、ここは 京都で、今日は一睡もしていない。せっかくビデオ撮ってもらったのにすまんね。 俺も撮りながら見ちゃった。

結果はもう知ってると思うんだけど、すごかった!!!
ボランチに名波、稲本、伊東と日本のトップ3を並べて、前に中村、森島、中田が 空いたスペースに走る形。ちゃんとボールを扱えるFWがいない日本は1トップでま わりをガラガラにしたほうがいいみたいね。
もともとかっこよかったパスが生きて、今日はチャンスがめちゃくちゃ多かった。 フランスは個人技頼りのNBAみたいなサッカーをしていたけど、日本は全盛期の神 戸製鋼みたいな、流れの中からスペースを作ってそこにボールと人を流すような サッカーをしてたね。

ほんっっっっっっっっとうに面白かった。ストッパーの出来も良かったし、120% の出来だったと思う。120%ということで、改善点がフィジカルくらいしかないの はまぁ日本くらいの歴史の浅さじゃしかたない。でも、こんな出来だったらグルー プリーグ突破くらいできてもおかしくない。ホスト国として全く恥ずかしくない 出来だったと思う。

いやぁ、いいもの見たなぁ。


6/8
[内示。]
ついに内示が出た。今年の最大の目標、昇格の話である。
これを目的に転職したようなものなので喜びもひとしお。なんでそんなに昇格したかったのかを思い出して、クラスを活かしまくった、いろんな活動をしていかねばなるまい。
本当は祝杯を上げたいところなのだが、今日はクルマを使いまくる用事が山積みなので先送り。いっそ、夜中のオフィスでやるか!?(明日深夜/明後日早朝東京到着予定)

6/18
[とんぼがえり。]
う、もう10日になるのか。今月は結構マメに行こうと思っていたのに。
京都のお仕事が12日に終わり、飲み会があったこともあって、13日はお休みをもらってゆっくり東京に帰ってきた。やっと、やっと東京人になれると思っていたのだが、その日の晩に「明日相談しようよ」というイヤな予感のする話。14日に結局ボスを話をしていたら、あっという間に「15日の昼から大阪ね」ということになってしまった。
ヤクザな仕事だとは思っていたが、これほどとは・・・6月中は5日の研修と、1日がかりのちょっとしたミーティングが入っていたのだが全部ボツ。うぅ、ゆっくりおうちのことを考えたいよぅ。

6/27
[ぴんぽいんとリリーフと芸人魂。]
大阪に来てから10日。今回の仕事は、盲腸で突如倒れた同僚が復帰するまでのピンポイントリリーフ(のはず)なのだが、ついに彼が復帰してくれた。東京人になりたくてなりたくてしょうがない私は、「彼が復帰したらスムーズに引き継げるよう、彼がやりたい・できる仕事だけをこの先のワークプランに載せるようにしておこう」と心がけてやってきた。

が、このさじ加減が思いの外難しく、お客さんと打ち合わせを重ねるうちに「かまして」きてしまったところがいくつもある。タイトルにもあるようにこの仕事は芸に近いものがあり、のめり込みはじめるとどんどんやりたいこと、やってあげたいことが増えてくる。また、そうしたことを漫才のように面白く客に畳みかけてウケを取り続けることが重要なため、「この先は次回に」と引っ張り続けることは結構難しいようだ(要するに、その場のノリで『吹いて』きてしまうということ)。

今日からは彼といっしょに進めていくことになるのでこうした苦労はなくなるのだが、連載やレギュラー番組を持っている人たちの苦労をかいま見た10日間であった。

6/28
[選挙。]
今回はもう古い話になりつつある選挙の話。

いつものように、今回も「私/ウチの政党は、いろんな課題の中でコレが優先されるべきだと思っていて、こんなやり方で進めていく。しかる後に後回しにしたこの課題についてこう進めていく」といった主張はなく、みなさん総花的な主張をしてらしたように思う。それぞれに「あそこのあのやり方は気にくわない」といった主張はあるはずなのだが、有権者に敵は絶対に作りたくないのか、一部の領域に「NO」と言っているところはなかったようだ(もちろん、改革に対して「NO」という輩はうなるほどいる)。

私は基本的になんでも好きになる一方、できないもの、いやなものに対しては強硬に「できません」「いやです」と言い切らないと気が済まないタチだ。こうした性格は、振り返ることを忘れないようにしている限りは今の仕事上でも役立つ面が多いし、限られたリソースを優先順位の低いところから引っこ抜いて優先順位の高いところに突っ込んでいかないといけない世界一の赤字国においては有効な発想なのではないかと勝手に思っている。「どんな国民に対しても八方美人でいる」ということに意味があるとは私には思えない。

そこで思い立ったのが、試しに「こういう意志のある国民とか企業を優遇して、増やしていくようにします。私は日本国民や日本企業にこうなって欲しいと思っているんです」と、立候補者として主張してみること。まだ調べてもいないのでこうした主張をしたことがある人がいるのかも知らないし、そもそも露出を増やすだけのお金もないので効果があるかどうかは分からないが、もし意味のある形で前例を作ることが出来るようならやってみたい。幸い、参考になる情報を教えてくれる知人もいることだし、私が住んでいるのは浮動票だらけの東京都。環境としてはぼちぼちかもしれない。

6/29
[大阪も激震。]
さて、撤退を考えている大阪の仕事。東京の方でも再来週以降の仕事が確保されつつあるという情報を直属の上司から入手した。さあ準備万端や!!と思っていたら、どうも大阪側の現場マネジャーにはそんな意図はさらさらないという状態のようだ。来週以降の作業予定表で、私が「現在」担当している領域の担当者として盲腸から返ってきた同僚の名前が入っていないのだ。確かに私は彼のピンチヒッターだったはずなのに。

うぅ、よくある話ではあるけど、ちゃんと約束は守りましょうよぅ。



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