昔の日記:99年3月

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<99年3月の主な出来事>
転職活動開始!
キッチン誕生!!
・・・



3/31
[予知夢。]
一昨日見た悪夢だが、どうやら正夢になりそうな雲行きになってきた。あれはその予知夢だったということか。
実はこれまでにも結構予知夢やデジャヴ(既視感)といった類のことは結構あり、転校する前に転校先のグランドと校舎の風景を見ていたり、夢ではないが一瞬見えた壁の落書きが数日後に書かれていたなどということを体験している。どうも今回もヤバめなイベントの心の準備をさせられてしまったようだ。まあ予知のされ方はともかくとして、内容的には結構キツイものがある。また電柱にあたらないよう気をつけねば。

3/30
[ナイフがないふ。]
一週間ほど前に書いたのだが、突然わいてきた料理的欲望により、およそ10年ぶりに台所用品を買ってきた。そもそも男の中でもかなりずぼらなこの私、キッチン周りのことに気が回るような人間ではないことは良く知っている。で、ぶらっとかつ足早にお店を回ってそれなりに買い集めた料理用具および調味料類。「菜箸」だの「フォーク」だの、一般家庭の人にはないことなんか考えられない食器から買ってきたのだが、家に帰ってベーコンのパックを開けて、ニンニクの皮を剥いてとんでもないものがないことに気がついた。なんと、我が家には包丁と呼ばれるものがなかったのだ。果物ナイフくらいは・・・と思いきやそれさえもない。もうお店も閉まるそんな時間、結局コンビニで果物ナイフを買い、いかに料理に向かないかを学習しつつニンニクをスライスした昨日の私であった。
ちなみに昨日の料理では、27歳にして初めてニンニクの芯が異常に焦げやすいことを知った。主婦の知恵は偉大である。

3/29
[悪夢。]
私は非常によく夢を見る人間なのだが、今日は極めつけに悪い夢だった。内容は恥ずかしいのでひみつだが、「おいおいそれだけはかんべんしてくれ」という内容で、もう夢の中では嫌で嫌でしょうがなかった。
実はその内容は起きている今現在ではそんなにイヤなことなんだろうかという程度のものだったのだが、あれだけ悲しかったり絶望したりしたということは深層心理では相当に避けたがっているのだろう。正夢になっても全然おかしくない内容なのだが、それはそれで自分の本心が分かったという、ある意味いい夢であった(もう見たくないけど)。

3/28
[老い]
今日は時間も体力もあるということで、久しぶりにウエイトトレーニングをした。ある程度の体力の低下は覚悟していたのだが、想像以上だった。全盛期の3分の1のウエイトでやったのだが、3セットこなしきることもできず、カラダが力の出し方を忘れてしまったことをやっと自覚した。
一方では、トレーニング後の筋肉のハリ(パンプアップ)も久しぶりに体感でき満足もできた。こうして更新しつつなすびが広末にメッセージをもらっているのを羨ましがりながら見ているうちに体力も戻ってきた。さあ、こんどこそ3セットやるかぁ。

3/27
[さくら咲く帝都。]
最近訳あって毎日のように日本の桜開花情報を見ている私だが、東京は日本でもかなり暖かめの地域らしく(タクシーの運ちゃんが雪の降らないことを嘆いた私に答えて曰く、「ストーブみたいなもの」だそうである)、もう桜が開き始めている。近所の錦糸公園ではさくら祭りなどというものが催されており、家族連れが屋台のたこ焼きを買っていたりして非常にのどかである。ノリのいいお客さんと仕事していることもあるし、今年は気合いを入れて花見をしよう。

3/23
[3年ぶりの面接。]
今日は3年ぶりに面接を受けてきた。その感想なのだが、どうも人事・組織系の仕事をやっていたせいで視点が企業側になってしまったようで、面接官の表裏ばかり気にして面接を受けた。それが特に何かの問題になったわけではないが、自己PRをする一方「採用担当官はどうあるべきなんだろうか」「この会社の業容からしてどんな人材を採用するよう指導したらいいのだろうか」をずっと考えていた。
直感的にはこの企業は私を必要とはしていないし、おそらくあの面接官への「受け」もそう良くはないだろうから不採用の連絡が来ると思われる。そんな結果はいいとして、中途採用をする場合には応募者のバックグラウンドと企業側の任用職種/クラスの方向性から、その人間を評価できるレベルの人間が面接を行う必要があるのでは、と感じた。新入社員の評価はそこそこ考えて仕事をしている人間なら誰にでもできるだろうが、例えば事業部長の評価を一介の人事部員ができるかというと答えは否に決まっている。本気で管理職クラスの人間を採用する気ならば、面接は初めから同クラス以上の管理職が行うべきだ。当然、常に評価の権限と責任を背負うことになる人事部長の識見(知識/経験ではない)・品格は社内でも社長に迫るものでなくてはならないということになる。
そこでさらに電車に乗って思ったのだが、社長や人事部長以上の器の人間は「たまたま」採用されることはあっても、まっとうに評価されて入社することはないのだと思う。だからといって自分以上の能力を持った人間を活かすことができないのかというとそうではないと思う。我々凡人も、人の器を磨くことでより優れた人間と同じ夢を見ることができると私は思う。漢の高祖劉邦も「私は戦争をすることにかけては韓信に及ばず、謀を巡らすには張良に及ばず、後方より兵站を補給することにかけては蕭何(しょうか)に及ばない。だが、私は彼らを用いて天下を獲ることができた」と言ったではないか。

3/21
[都知事候補のみなさん]
今日は3連休の真ん中。でたらめな睡眠を取って明けた今日は、朝っぱらから都知事候補の皆さんがおしゃべりしているところを見ている。残念ながら柿沢氏自身のスピーチは聞けなかったのだが、まあ質問と対応を見ていて思った事を書いてみようと思う(久しぶりに箇条書きで)。

  1. どいつもこいつも人の話を聞かない
  2. 皆さんそれぞれ自分の意見を限られた時間内で言いたいのはわからなくもないが、他人の話してる最中に話し出すのは相手に対してあまりにも失礼ではなかろうか。大体そんな時には二人そろって熱くなっており、視聴者はもちろんどっちの話も聞こえないし、彼らが自分の主張を語りながら相手の主張を理解できるほど頭のいい人間とは思えない。自分の言いたいことを口に出すことが目的なら、公共の電波なんか使わずに飲み屋ででもやって欲しい。そもそも、相手の言う事を理解したことを相手にわからせた上で説き伏せないと本当に説得なんかできないという常識さえ、彼らにはないのではないかと思ってしまう。

  3. ロジックもなく聞こえのいいキーワードばかり並べる
  4. これはつまり我々国民がバカにされているのだと思うが、どんな政策の中からどういった理由でそれを優先させているのか、長期的に見ての費用対効果が他の政策に比べてどれだけ優れているのかも言わずに、ちょっと大衆に聞こえのいい政策ばかり呪文のように並べ立てる候補がいる。そんな候補ばかりだから一般人は優劣の判断をしようがない。『だったら自分がそれを整理して語ることで一般の人の討論を聞く力をつけてあげよう』くらいのことを考える人間がいてもよさそうなものだが。それとも、とりあえず国民をバカなままにしておいて選挙から遠ざけ、計算できる組織票で通ろうとしているのか?

  5. 意見をはっきり言わないのが『お約束』?
  6. 少なくとも彼らのおしゃべりを「議論」とは呼ばないと思うのだが、とにかく彼らは相手の問いや意見を(自分の考えたことのある筋道以外は)理解しようとしないし、そのどこに問題点があって、自分の案はそれをどのように解決しているのかなど全く言わない。候補同士は「私の問いに答えてください」とは特には言わず、他の参加者(雑誌の編集者?)だけがはっきり返答を聞こうとしていたのが印象的だった。候補者同士で、「はっきりと意見は言わない」というお約束でもあるのか?それとも、自分が考えたことのない理論は理解できないし、自分の意見も他人(ブレーン)が考えたものだから相手の意見に対応させて説明できないのか?

  7. 人の揚げ足を取るのが目的?
  8. 他の候補者への質問で最も稚拙だったのが鳩山さんが「言葉は大事」とかいう作家っぽい石原さんのコメントと著書の中の一節から「不用意な発言だ」などと糾弾したことだ。まあこれはバカな(小学生レベルか?)ブレーンが考えたことなのだろうが、それをカメラの前で恥ずかしげもなく言う鳩山さんも鳩山さんだ。知性どころか品性もないと見られるに決まっているではないか。第一、他人の意見を汲んで自分の意見を進化させることができて初めて知性のあるリーダーと言えるのであって、人の揚げ足を取って相手の地位を下げようなどという行動は「私には彼を上回る長所がありません」と言っているようなものだと、子供のころに気づかなかったのだろうか?

  9. あなたは都を変えたいの?都知事になりたいの?
  10. これは前項とも関係するのだが、そもそも彼らは「都知事になりたい」のか、「都をよりよく変える事のできる政策を実現したい」のか、どちらなのだろうか。私には政治を実際に行うときにどんな権限が必要なのかは分からないが、彼らの主張のことごとくが食い違っているわけでもなし、相手の提案する政策によいところがあれば「なるほど、いいアイデアです。私がもし当選したらそれもやってみます」くらいのやりとりがあってもいいのではないかと思う。最終的に政策の間の優先順位をつけることができるのは知事なのだろうが、自分の政策をもし他の候補者が実行できるのであれば、「都を変える」ことに貢献できるのだから目的の半分は達成していると思うのだが。あんなにお互いカリカリしているのでは、器が小さいのがバレバレではないか。
以下は、私の独断と偏見による各候補者の採点である。
候補者名 視野 知恵 品格 リーダーシップ
柿沢 5- 5 5 4+
鳩山 4- 2- 2- 3+
三上 2 2 4- 2
石原 5- 3+? 4 5
桝添 5 4- 3 5
明石 3 3 5- 4
非常に偉そうな今日の内容だが、こういったことを言うために絶対にやらなくてはいけないことがある。もちろんそれは投票に行くこと。投票に行くのは民主主義(えせではあるが)の国や自治体に住む人間の義務であり、自分の代わりに政治を行う人間を選ぼうとする意志を持たなかった人間には選ばれた政治家を非難する権利はない。
ということで、みなさん投票には行きましょう。

3/19
[1+1=?]
今日もノー残業week。さらに一時間早退させてもらい久しぶりに友人と食事をした。
そこで結婚観の話が出たのだが、帰り着いた後に思い出したのが電車の中で昔見た広告である。何の広告だったかは忘れたが、独身主義のまま30を過ぎた、いわゆるキャリアウーマンのコメントに面白いことがあった。
「何度か結婚しようかな、と思ったことはあるけど、せっかく結婚する以上は、いっしょにいることで自分が刺激を受けて、成長できるような人がいい。1+1が2なんてのは当たり前で、3にも5にもできるような結婚がしたいですね。世の中には1+1が1以下になっちゃってる人もいるみたいだけど」というような趣旨のコメントだったと思う。
至極もっともなのだが、世の中そうそううまくは行かないようで、そんな夫婦はとんと見かけない。実際のところ、1+1=2なら御の字、と思っている人がほとんどなんじゃないかと、私の周囲の既婚者を見ていると思う。
志は低くなるのだが、人によっては自分自身を「1」であるために、という考え方もあるのではと私は思う。自分自身の中ではその程度の志でも、そのために相手の「1」を減らしてしまいたくはないとお互いに思ってさえいれば、少なくとも「2」を切ることはないだろう。私の周囲には結構いい男が多いので、皆そこまでは保っているようだ。「今のうちはな」という雑音も聞こえてくるが・・・

3/16
[料理的欲望。]
昨日の話になるが、今週はノー残業weekということで、なんと8時に家に帰りついた。一眠りした後に見たのが「SMAP×SMAP」。らぶりーな雛形共々彼らの料理の様子を見ていたのだが、これがまた非常に楽しそうなのだ。
あれだけこまごまと食材を使うことがあるのかどうかは置いておいて、「楽しそう」というところがやたらと羨ましくなった。最近は結構仕事も楽だし、パスタぐらい作るかぁ!と思ったら、ダイエット中であった。ああっ、どうしよう。

3/14
[物欲な一日。]
ひょんなことからCD-Rドライブが必要になったこともあり、今日は物欲の街秋葉原に買い出しに出かけた。まだ路駐の融通も利きやすい時間から出かけて、CD-Rドライブ、SCSIカード、カードスロット(アダプタ?)、コンパクトフラッシュを買ってきた。ずばり用途は仕事先のノートPCからのデータ転送及びCD化である。他にも、いずれデジカメを買うだろうとか、一旦はMP3にしたけどクルマで聞きたいヤツはCDにしてしまおうという目論見もあって、ボーナス一括でどーんと買ってきた。
PCのケース内をほとんどバラすことになって、結構面倒だったのだが、それがまた楽しいのである。PCと見ればやたらといじりたくのは旧世代の人間だからかなぁと、ふと思った。


・・・と思ったら、今日は世間ではホワイトデーという日なんだそうだ。・・・完璧に忘れてた。いいのか、27才独身!

3/10
[チャンス!?]
最近このネタばかりで恐縮だが、今日も人材紹介会社の話である。
私も非常に興味を持った、とある1000億円企業の話なのだが、嬉しい(と同時に恐 い)ことに「非常に興味があるのでアイデアレベルでよいから事業企画書を作っ てきて欲しい」というコメントをいただいた。
なんといっても、たかだか3年程度の社会人経験しかしていない私に1000億円企業 の社長が興味を持ってくれたというのは、背筋がぞくぞくするほど興奮する話で ある。いつも「誰かには必要とされるようなビジネスマンでありたい」と思い続 けて生きている以上、オファーは大きなものほどよいのは間違いない。
あまりの興奮に、特に内容も考えずに(しかも仕事中に)書き始めてしまった。 さて、私の道は社長室長(現在空席)に続いているのか?口先では「負け戦が好き」と言い続けている私に、本当にこの、決して勝ち目が多いわけではないこの機会に勝負をかける勇気があるのか?そして、そこで勝ちぬくほどの器量が備わっているのか?
面白いことになってきた。

3/7
[実務家、ということ。]
今日はつい先日訪問したインテリジェンスを再訪し、紹介されたうちの一つの企業について、より詳細な説明を受けた。
やってほしいと思われている仕事の内容、ポスト(権限)共に特に問題はなく(というかほぼ完璧に私のニーズどおりである)、異常にやりがいのありそうなところである。
ほんとにこんなポストに私を採ってくれるかは分からないが、相当に心が動いているのは間違いない。おそらくはこの先3年、長くとも5年で勝敗の帰趨が決まりそうな業界でもあり、入るとなれば最速今年の夏ということも考えられる。
いい面はいい面でこのようにあるのだが、一方で責任を果たす力が本当に自分に備わっているのかが疑問である。全く自信がないとは言わないが、なんといっても私の現職は所詮コンサルタント、自分の責任で投資判断をしたことはないのだ。失敗は自社の財務状況に露骨に表れ、その責任の全てが自分に振りかかる、という事実と向き合う覚悟が、そろそろ必要になってきたわけだ。さあ、私の選択やいかに!?

3/4
[人材紹介会社訪問]
今日はついに人材紹介会社、インテリジェンスさんを訪問してきた。
話はある程度予想した通り、まずは私のキャリアと将来(直近・数年後)のキャリアプランの理解だった。自分が話したことをアクションにつなげてくれそうな人に話すのは安心できるいいことであり、まずは私の目的は果たせた。
その直後は彼の会社の力をちょっと誇示すべきところで、条件に合う企業を数社紹介してもらった。基本的に私の希望する職種に対する求人は少ないこともあるだろうが、ある程度コネのある5社程度があげられた。とりあえず職務内容には文句のつけようがないので、こんどはそれらの企業が私を買ってくれるか、ということで打診してもらうことにした。いよいよである。
これらの案件について、給与水準の維持を前提に私は考えたのだが、主に新規事業系、しかもかなりの権限をもらえる、という条件下で現在の給与水準を維持するということがどれだけ困難かを想像すると・・・そら恐ろしいものがある。通常の賃金カーブとは全く別系統の賃金をもらうためには、そのカーブに乗るべき人間であることを証明しつづけなくてはならない。ここでいえば新規事業において何らかの成果を出しつづける。ということであり、今からかなりのプレッシャーを感じている。本当に「命懸け」でやらなければならないだろうし、だからこそ解雇のことを「クビ」というのだろうということを、解雇されないための心構えから理解した本日の面接であった。

3/1
[読書をしよう!予告編]
最近仕事が比較的ラクなせいもあり、読書の余裕も増えてきた。今日は先日上司に紹介された面白い本を紹介しよう。
メディアファクトリー発行、山田英夫著「ビジネス版悪魔の辞典」
辞典形式で、会社で耳にするさまざまな用語をユーモラスに解説している。この解説がなかなか毒づいていて笑える。著者曰く、7割分かって笑えれば「立派に大企業病を理解している」9割以上分かって笑えれば「経営コンサルタントかビジネススクールの教授へ転職すべき」全て笑えれば「ちゃんと会社で仕事してますか」だそうである。私はかろうじて10割には届かなかったものの、9割以上は楽勝で笑えてしまった。
一部を紹介したいところだが、著作権に触れるのでやめておこう。学生の方にはこの機微はわからないと思うが、全ての社会人、できればより深く大企業病を知っている方々にオススメしたい。



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