日記:99年7月

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<99年7月の主な出来事>
就職活動全開!!
退職日は8月31日!!!



7/1
[ハリ]
この連休はコリにコった脊柱起立筋(要するに背筋)をなんとかしようということで、今日はわざわざ電話帳をめくってはり・灸・整体のお店でかつ保険の利く病院に行って来た。実はマッサージについてはごくごく軽いものにしか保険は利かず、結局自腹で5000円近く払って1時間ほどのマッサージをしてもらうことにした。これは大したことがなかったのだが、サービスということで突然ハリを打ってもらうことになった。
ちょっとドキドキしつつ待っていたら、トントンと背中を叩いているうちにいつのまにか打たれてしまった。「1cmくらい入りましたよ」だそうだが、ほとんど感触がなかった。背骨に近い部分については2発めの麻酔注射くらいのチクッと感があったがその程度。効き目も実は大したことがなかったのだが、あんな程度なら献血にも行きたくないくらいの注射嫌いの私でもなんとかなりそうだ。もっと深く打ってくれるところに、いずれは行ってみよう。

7/2
[遠ざかる名古屋?]
今日は名古屋で恒例の飲み会。毎度毎度『何のためにわざわざ名古屋くんだりまで出かけんねん。意味ないやん』と言われるのだが、今回はいつもの無駄な目的以外にちょっとまっとうな目的があった。
それは、今後の居住地として候補に挙がっている名古屋について、『そこに住みそうにカラダで感じるか』を確かめに行くというものだ。
私は生活の舞台や一つ一つの行動・思考を選ぼうとするとき、カラダで『ハマりそうな(フィットしそうな)感触がするか』を大きな判断材料とするところがある。最近「半年後には東京にいない気がする」というのもその感触の一つであり、じゃあ東京以外の候補地である名古屋はどうかということが気になったわけだ。新幹線などに乗って複数の土地に行き来すると、自分がいたい土地に近づくにつれて気持ちが高ぶってきたりするし、街を歩いていても、妙にその空気を吸っていたいというような感覚があったりするものだ。
さて、今回私がどう思ったか。答えは否で、どうもフィットしそうにないようだ。こりゃマズイ。今のところ東京と名古屋以外の選択肢といえば海外放浪くらいなのだが、そんな蓄えはないはずだし、ますます半年後の行く末が不安になってきた。

7/3
[新婚さん]
今日は結婚して大阪に住んでいる私の学生時代の友人宅におじゃました。実はこの二人の家には、かつて町田で同棲を始めた初日(だったと思う)に泊まり込んでしまったことがありひじょーーーーに申し訳ないことをしたという過去がある。今回はそんなことがないようにと、昨日名古屋で呑んだ際複数の所帯持ちの友人に「結婚半年後にのこのこ出かけて、おじゃまになりませんかね」と聞いておいたところ、「もうそのころには奥さんがうざくなっているんで歓迎されますよ」とのことだったので、ちょっと安心して泊まらせてもらうことにした。

ところが、である。どうも思っていたのと感じが違って、1年程前から見せつけられているらぶらぶ状態は全くおさまっておらず、ヘタをするとさらに進行しているようにも見える。この季節、ただ部屋の中にいるだけでも蒸し暑いのだが、それ以上にアテられてもお熱気のやり場もないほどであった。

すまんS々木、またおじゃましてもうた。いつか夫婦喧嘩した時にはいくらでも泊めてやるから勘弁してくれ。奥さん、いつもいつもすんません。m(_ _)m

7/4
[パトカーをアオるバカ。]
本連休の小旅行もいちおう今日で終わり。京都を半日ぶらついた後東名500kmを突っ走って東京に帰ってきた。私にしては結構多めの休憩を取って海老名あたりにたどり着いたのが夜の9時半ごろ、あと2〜30kmでもうオービスもない。「やっとついたあ」と思って普通に走っていたら、突然マイクのつく音がした。当然その後に続くのは忌まわしいサイレンの音と回転灯の光。なんで泊められたのか瞬間的にはわからなかったのだが、クルマに乗っている間は後ろ暗いところだらけのこの私、おとなしくお巡りさんの言うとおりにクルマを停めてやった。どうやら車間が短いということで停められたらしく、1点と6000円を失うことになってしまった。実はこの違反は激痛で、数週間前に駐禁を取られた私の点数はあと1年無事故無違反でないと消えないことになってしまったのだ。1回の違反は3ヶ月で消えるので、スピードも控えめに、走行帯にも気をつけて走っていたのだがよりにもよってアオったクルマが覆面パトだったということで、おそらくムカついたのであろうお巡りに停められてしまった。そのソアラの中に入ってみると、室内灯があるべきところに高さ10cm、幅25cm、奥行き30cm程度の回転灯入れが出っ張っている。みなさん、こんなロコツな物体がついているのだから、覆面パトの識別はきっちりやりましょう。

7/5
[面接官は同期生]
今日はとあるコンサルティングファームBの面接。なんと面接官の2人は私と同クラスのコンサルタントで、ほぼ私と同期とのことだった。同期となればそうそう経験に差はないし、話してみた感じでもさしてキレるという感触もない。正直「大したことはない」というのが感想だった。
そこで思ったのは、面接の練習をさせるのもわかるが、仮にも同業の人間に対して同クラスの人間を二人もあてがうなということ。目が4つになったところで新しい部分を掘り起こして評価されたという感覚もないし、話して学ぶところもない以上、こちらとしてはまるまる一回分時間を無駄にしたという気分だ。

受かるか落ちるかは分からないし落ちる人間がどう思おうと知ったことではないという主張もあるだろうが、面接も会社が社外との接点の一つであり、ことによっては会社のイメージを大きく損なうことにもなり得る。いつか私が誰かを採用するしくみを作ろうと思った場合には、受験者に対して礼を失しないような面接プロセスにしなくては、と思った。

7/6
[よろずネタ三題。]
今日は思い立ったネタが3つくらい。

  1. 面接
  2. 今お世話になっている人材紹介会社の案件が尽きてきつつあるため、とある大手求人関連会社の人材紹介子会社(まわりくどい・・・)に新たに登録してきた。ちょっと話してみた印象だと、案件は確かに山ほどあって固有のDBで管理されているのだが(非公式に見せてもらった)、コンサルタントの質はそんなに高くないように感じた。教科書的に求人市場の話をしただけで、「あなたのような人間はこんなキャリアがオススメです」といったようなキャリアカウンセラー的なアドバイスはなかった。聞いたところによるとこの会社は今までお世話になってきた紹介会社の親会社なのだそうだが、ある意味納得してしまった。
  3. お楽しみ缶ジュース
  4. 腰痛を看てもらう病院の帰り、道を歩いていると「がぶ飲みコーヒー牛乳」のような書体で書かれたあやしいパッケージの缶ジュースが自販機に入っていた。よくよく見るとホントの手書きで「お楽しみ缶ジュース・いろんな飲み物が出ます」といったようなことが書いてあり、しかも値段はそのコラムだけ100円であった。いつかとある飲料関連の仕事で「10本に一本くらい変な味のを混ぜて、購入するときにギャンブル性を持たせたらウケるかもしれませんよ」といった冗談が出たことがあるのだが、この自販機はもっと怪しいカタチで実現してしまっていた。怖い物見たさでかなりドキドキしつつ買ったのだが、出てきたのは普通のスターウォーズ缶のペプシだった。怪しい穴が空いていないか、実はパチもんのパッケージじゃないか、製造年月日が書いていないんじゃないかなど、缶を開ける前にいろいろ楽しめたが、普通のペプシだったようだ。他にどんなゲゲボドリンクが出てくるのか非常に興味があるので、また通りがかったら買ってしまいそうだ。
  5. 堀紘一の本
  6. 一度やってみたかった優雅な生活ということで、「ファミレスでのんびり本を読む」ということをやってきた。中途半端な時間ということで新聞も余っていたし、雑誌と本を持参してコーヒーをすすりながら読みふけった。
    今日読んだのは堀紘一の『人と違うことをやれ』最近はやりのキャリア形成に関わる本かと思って買ってきたのだが、他の雑多な類似書籍で書かれる「どう志すか」と「どう行動すべきか」の間の「どう考えるか」がメインとなる内容だった。私的にはそんなに目新しい考え方が載っているという印象はなかったのだが、筆者の豊富な人脈から引かれている事例や、「考え方」の(文章としての)表現のしかたが面白く、オススメできる本だと思う。早く別ページに載せなくては。

7/7
[久々のA代表を見て]
今朝ぼーっとテレビを見ているとコパ・アメリカの最終戦をやっていた。さて、我らが日本代表はどんなあんばいかいなと思って見ていると、どうも2敗が決まってちょっと気合いが入っていないように感じた。
私はサッカーにそんなに詳しいわけではないのだが、技術的に差があるために、プレッシャーがかかった時に一つ一つのプレーがたどたどしくなるのはまだしも(若い世代は同じようなキツさのチェックの中でも自信を持ってプレーするが)、さしてプレッシャーがかかっていないときの最終ラインで真横もしくは下がり目にボールを回すところは気にくわない。そもそもウイングバックからしてそうなのだが、前に十分スペースがある時にも上がりながらボールを受けようとしない(パスする方も前に出さない)ところを見ると私などは「攻める気あんのか」と思ってしまう。トゥルシエがどこを見て「戦う気がない」と言っているのかはしらないが、私はそんなボール回しが大嫌いである。

7/11
[ニシカヒガシカ]
先週末に2つのコンサルティングファームに落ちたことが明らかになり、週末は東京を退去するケースについて(主に現在住んでいる家とクルマの処分について)いろいろと考えた。先月末に50万円のアップを要求した名古屋の案件が通ったこともあり、流れ的に名古屋の確率が高くなってきたと感じている。
とそのようなことを友人のCに話したところ、「お前は名古屋に行っちゃったらまあ嫁さんでももらって落ち着いちゃうんだろうな。まず東京には帰ってこないね」だそうだ。私自身地方都市に行くと覇気が萎え、東京に帰ってくると復活するというのは体験として分かっていたのだが、自分では「まあ今更落ち着ける土地があるとも思えないし、そんなこともないだろう」と思っていたので結構『効いた』。Cはおそらく地上で2番目に私のことを知っている親友なので彼の言うことは謙虚に聞くことにしている。彼の見立てによれば、私にはまだどこかに落ち着く精神的(と機会的な)余地があるということなのだろう。
そう言われるとかえって「じゃああえて留まってしまいそうな地方都市に行って、2〜3年後に帰ってきてみせる」とムキになってくる。99年も折り返し地点を過ぎたことだし、そろそろどこでなにをすることになるのかがおぼろげに見えてくる頃だろう。さて、どうなることやら。

7/14
[辛勝。]
今日はちょっと早く帰ってきたということで、前々から行こうと思っていた錦糸町駅前のサウナ(地上9階)に行ってきた。風呂で一旦暖まると垢擦りのサービスがあって、せっかくだからと思ってお願いしたらまあ出るわ出るわ。それなりに痛かったのだが効果はてきめんで、肌はツルツルだし、こころなしか毛穴の廻りが赤みを帯びている。一枚皮を剥がれた気分である。
お目当てのサウナも気合いが入っていて、湿度の低い上に温度もかなり高めだった。いつものように10分を目標に入っていたのだが6分くらい過ぎたところで結構しんどくなってきた。体温はやけくそに上がり、出た汗そのものの温度でやけどしそうなほどの熱さになった。ところが、私よりも先に入っていたおじさんが一人、汗を拭きながらも座り続けている。なにを隠そう私はサウナに入って自分より先に入った人より先に出たことがなく、密かにこだわりを持っている。「少なくともこのオヤジが出るまでは出んぞ」とムキになっていたのだが相当キツかった。少し物音が立つ度に「やっと出てくれるか?」と思って顔を上げ、30秒ごとに時計を見る始末だった。運良く彼は9分と数十秒くらいで出てくれたのだが、かなり限界に近く、久々に根性を絞り出した激闘だった(といいながらさらに意地を張って10分まで座り続けたのだが)。
今回は80kgに手が届きそうになった体重を減らすことも目的だったので水を一滴も飲まずにさらに5分入ったのだが、まだ水分が余っているらしく、帰り道であっという間に汗だくになった。一応77kgを切ってはくれたのだがさらにあと2kg絞るまで通おうと思う。

7/15
[受かれ!!]
今日はとあるコンサルティングファームAの面接。
一緒に応募した同期の友人が900万円前後でオファーを受けたということで、私もかなりの魅力を感じている。正直面接官は「自分じゃかなわない」と思うような器には感じなかったし、面接全体の手応えとしては落ちる理由も受かる理由もあんまりないという感触だ。ところがこのどっちの覚悟もつかないというのもやっかいで、一週間くらいは悶々とした日々が続きそうではある。
900万といえば今の給料からクルマ1台分のアップ。おそらく日本のどこにもこんな好条件はないし、衝動的な「受かって欲しい度」はかなり高めである。が?

7/18
[15kgのバラスト]
ウチの駐車場は立体駐車場(操作盤をいじるとぐいーんと動くヤツ)である。クルマをしまったり出したりするときは結構ヒマなのだが、今日はクルマをしまっているときにふと吹き抜けている一階の天井を見上げて跳んでみたくなった(吹き抜けの1階の奥に駐車場がある)。
手を伸ばすとちょうど天井に触れる程度で、手を当ててみたところレンガもどきの高さは5cm。学生の時の私のカラダはそれはもう羽根のように軽く(一部誇張表現)、垂直飛びはそれなりに得意で、60cmくらいは跳べた。ちょっと太ったし足首や腰に怪我もしてるし、筋力も落ちてはいるけどまだまだ跳べるだろうと思っていたのだが、精一杯跳んでみてレンガ9枚分。手を当ててみたところ、レンガ1枚が約5cm。アタマを上に向けていることを差し引いても50cm跳べているかいないかである。なんと、全盛期の10cm以下しか跳べなかったわけだ。
そういえば当時の私の体重は62〜3kg。現在はその15kg強である。全盛期に15kgのバラスト(おもり)を背負ってどれだけ跳べたかと思えばそれなりに当たり前の話ではある。とは言えこれほど運動能力が落ちるとは。もう懸垂はコワくてできないと思っていたのだが、それどころか走るのもコワくなってきた。痩せよう・・・

7/22
[退職確率99%以上!!]
たった今先日受けた某コンサルティングファームAの面接が終わった。一応口先では「○○万円でオファーレターを書きます」との回答をもらってきた。残業込みとはいえ100数十万円のアップになりそうだ。普通に考えればここで白紙ということはないと思うし、もう一つの選択肢もあるということで、8月31日付けをもって退職することを決めた。
この日付は昨年中に目標期日として設定した日付で今年の正月に12月末に後方修正されたものだが、どうにかつじつまがあったようだ。ここで私には大きく3つほどの選択肢がある。この先しなければならないのはその選択肢の中からどれを選ぶかを考えること。ちょっとしんどい道、むちゃくちゃしんどい道、運が良ければ楽しいかもしれない道といろいろあるが、さて。
ちなみに今日はほんのちょっとお祝いということでクルマをちゃんと駐車場に止めてサウナに行って、ビールまで飲んでしまおう(飲んだ後に水は抜かないと・・・)。

7/29
[和製コンサルタントと会う]
今日は後輩の友人である、国内のいわゆる総研系コンサルティング会社(言い方が難しい・・・)のコンサルタントと会ってきた。
正直言って、外資系のコンサルティングファームは日本の総研を歯牙にもかけていないというところがある。お互い何をやっているのか知らないこともあるし、「クライアントの規模も大きいし、そもそも海外のノウハウなしにやるコンサルティングの品質なんてたかが知れてる」という増長がある。私もクライアントから「○○総研に頼むくらい(今日会った会社とはまた別の総研である)なら自分でやる」というコメントを聞いたこともあり、恥ずかしながらコレに近い認識を持っていたのだが、会ってみると話し方も内容もしっかりしていて地アタマも良さげで、大企業病にかかり始めた我が社のなまくら社員よりよっぽど優秀だと感じた。
また、会社として魅力的なのは結構若いうちから営業の機会があり、その手段の一つでもあるのだが講演や執筆の機会も多いということだ。できるだけ早く露出を高めて個人的に顧客を持ち、独立の足がかりにしたいと考えている私には非常にマッチしている。
さらに、報酬面のインセンティブも大きく、平均的な給与水準があまり変わらない(これは正式に人事の方との間で確認しなくてはならないが)上に業績(要はどれだけのプロジェクトに貢献したか)に応じてボーナスの支給額も豪快に上下するらしい。プロジェクトへの参画も基本的に個人が望む限り(かつこなせる限り)可能らしく、ぶっちゃけた話『もらいたいだけ働け』という姿勢だ、と私は理解した。
もうだいたい受け入れ先も決まってくれたし、就職活動は打ち止めにしようと思っていたが、とりあえずここは受けてみようと思う。

7/30
[今さら落ちるか?]
今日はコンサルティングファームAの最終面接だったのだが、聞いていた話と違ってまだ審査される感じの面接だった(私は条件の確認と世間話に終始すると聞いていた)。おまけに終わるときにはまた「○○(二次面接の面接官)と相談してご連絡します」とのことで、前回のオファーレターを書きますという終わり方とはえらい違いだった。もう正式に退職も受理されたし、今さら落ちてもらっても困るのだが・・・

7/31
[墨田区の一番にぎやかな日]
今日は隅田川の花火の日。開始は7時半だったのだが、6時半頃からヘリコプターの音だのきゃいきゃい騒ぎながらあるく親子連れなど、それっぽい雰囲気がぷんぷんしていた。
一応墨田区民の私は、私のマンションの7階の踊り場(というか非常階段の出口)から見物することにした。ウチの寝室から見える説もあったのだが、23区内屈指の田舎と言われる墨田区でもさすがに4階では並の建物らしく、とてもじゃないが花火を見せてはくれなかった。ビール片手に踊り場から見ていると、他の建物の屋上やら背後の10数階建てのマンションなどから多くの家族連れ、仲間連れが見えた。実にほのぼのとした下町の夜だった。
ちなみに、ノス○ラダムスによると今月は何かが降ってくるはずだったのだが、どうもこのまま何事もなく7の月は終わりそうだ。ちょっと残念。



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