* 日曜日、高校の同窓会のお手伝いに行ってきました。

* と言っても私がここにいたのは2年の2学期までで、たまたま今年の幹事が腐れ縁の友人だったので、飲みがてら見学に行ってきたという運びです。これまで基本的に小中高と転校してきた私にとってはおそらく最初で最後の同窓会、いったいどういうシロモノかと興味があったわけです。

* 会は一クラスだけの飲み会というのではなく(私が呼ばれるくらいだから当たり前)、1000人規模の、なんと50期以上の年次の方を集めてのもの。半数以上が「おじいちゃん」と呼ばれている方でした。必然的にお偉いさんなんかもやってきてセレモニー色は強いのですが、圧巻は応援歌(?)×2・中学校歌・高校校歌の連打。
古い高校らしく応援団にものすごい伝統と格式があるこの高校では、応援練習と称して全校生徒が声の出し方・手の振り方・拍手の仕方等を毎年受け継ぐのです。で、受け継いできた1000人の卒業生が一斉に拳を突き上げて歌う歌う(ちなみに中学校歌の音頭を取ったのは50年前の卒業生)。
「この一曲を歌うために一年待ったんだよなぁ」というおじさんのセリフの通り、ちょっと他では感じることの出来ない妙な一体感がありました。

* なにを隠そう、当日15年ぶりに見た歌詞を思い出しながら歌った私も結構な高揚感がありました。で、その場にいる限り安堵感みたいなのもあるわけです。私が卒業した高校と大学はこういうのがとても薄いところだったのですが、なんかこういう感覚ってのはあるもんなんですね。
大きな大学とか、どこぞの国家とか、一部の宗教なんてのもそうなのかもしれません。あまりに慣れてしまうと少なからず依存してしまうだろうなぁと先天的に軟弱な私は強く思いました。

* 会のほうの感想ははこんなところ。
15年ぶりに見た面々に対して思ったのは、「変わってねぇ！！」の一言に尽きます。異常に変わったヤツも2〜3名いましたが、あとは15年前の記憶と顔も体型も立ち居振る舞いも変わっておりませぬ。強いて言えば小さくなったように感じる人が多かったのですが、それは私の背が当時より大きくなったからだそうです。
昔面倒見の良かった人は今も良く、社交的だった人、理屈っぽかった人、押しの強かった人、弱かった人、皆当時と同じでした。私は人格形成の8割は大学時代に起きたように思っていますが、高校までに終わる人も結構多いのかも知れませんね。

* あと、皆さんとにかく若い。なんというか、身体的にも精神的にもやつれてきている私とは違ってまだ全然元気です。あと40年くらい楽に生きそう。いろいろと「まだ30過ぎなのにそんなこと言うなよ」と言われることが多い私ですが、一般的な「30過ぎ」を見ていて納得しました。なんでこんなに違うのかは分かりませんが。

* ともあれ、多くの発見がある非常に良い一日となりました。とっても自然に思えます。「同期も来年度の幹事もおじいちゃんもおばあちゃんも、元気でありますように」。ホントにいい集まりです。