* 間空きました。もうリスボンついてます。
というか、イタリア落ちましたね！打ち合って互角のデンマークとスウェーデンは本当に熱かったです。十中八九イタリアが漁夫の利をさらっていくと思ったのですが・・・キャプテンがあんなことをする国は負けておけっていう神様の命令なのかもしれません。

* 順序が逆になりましたが、昨日はイングランドvsクロアチア戦を見に行きました。イングランドサポーター8：クロアチアサポーター2というような状況で、私も周囲をイングランドサポーターに囲まれつつ、熱狂せずに観ていました。
あまりに暴れるのでEURO追放かということまで言われていた彼らですが・・・想像の通りのやかましさでした。まずもって、いきなり地下鉄が歌って揺れながら入ってくる。歌の方はクロアチアサポーターも負けていないのですが、揺らしているのは奴らだけです。
いきなり気にくわなかったのが、試合前の練習に出てきた選手にブーイング。「これは、やっちまうかな」と思っていたらやりました。国歌へのブーイング。幸い私の周りの人はやりませんでしたが、相当な音量です。隣がやってなくて本当に良かったと思います。
選手紹介においてはあまり選手間で声援の差がありませんでした。ちょっと音量大きめなのが監督(笑)とスコールズ、あと結構大きめなのがルーニーですね。まぁ今大会これだけ活躍していれば当然かと思っていたらこの試合さらに2得点で得点王争いに。いわゆる「星を持って生まれた男」ってやつなんでしょう。ユニフォームとしてはやはり最大派閥だった(圧倒的ではないですが)ベッカムは他の選手と同列でした。やっぱりPKを外して人気も落ちているのでしょう。

* で、その連中の応援はどんなのかというと、初めはもちろん試合前のノリそのまま、FKからリードされて沈黙→鼓舞、同点にしたところでいきなりかさにかかって応援し始め、逆転したらもうクロアチアサポーターを指さしながら「Who you are?」だかなんだか、とにかく客を攻撃。イマイチ意味が分からないながら、「おまえらこそ何様だ」と思わずにはいられませんでした。
試合も終わりに近づき、2点差を見て一部のクロアチアサポーターが帰り始めたら「さ〜よ〜う〜な〜ら〜」みたいなコールを集中砲火。こいつらが方々でケンカになるのは当たり前です。クロアチアサポーターが自国チームの応援に徹していたのとは対照的でした。
とにかくこの連中の俺様度と周囲にケンカを売る姿勢はホント気にくわないです。
すっかりアンチイングランドになりましたね。この俺様度は同じ母国語を持つどっかの国と同じものを感じますが、民族性なのでしょうか？ただ、落ち着いてゲームを見ている時は「あっちサイドが空いてるよ！」「(指さしながら)そこに出せ！」「もっと押し上げてこんかい！」とか話していて(Fuck Off Gary Nevilleとか)、サッカーファンとしては一応ちゃんとゲームを見ているんだなぁとは思います。効果的なサイドチェンジとか読み切ったカットとかには会場全体から拍手が起きて気持ちいいです。ここらへんだけは日本のファンも見習って欲しいところです。
あと、サポーターはともかく、選手は紳士的でした。プレイヤーになる前はサポーターだったと思うのですが、なんでこんなに違うんでしょうね。

* 24日はイングランド対ポルトガルなわけですが、断固としてポルトガルのユニフォームを着て応援しようと思います。暴動には気をつけて、と言いたいところですが、正直今日のゲームとこれまでのポルトガルの試合を見ていると、残念ながらイングランド寄りのような気がします。
サイドやディフェンスラインからいい加減なロングボールを放り込んでいるうちは怖くないのですが(そういえば元ユナイテッドのG・ネビルとベッカムの連動というのはほとんど見られませんでした。右サイドは終始死んでいたと思います)、真ん中からジェラードとオーウェン、ランパード、ルーニーがパス交換しながら攻め上がってくるのは脅威です。特に時間の経過に伴って怖くなってきたのが右のオーウェンの裏に出る動き。ポルトガルはここをCBと左SB、ボランチの5人で自由にさせないことができるか、あとセットプレーをきちんと締めることができるか、が勝つための必要条件だと思います。
それができれば、今日のイングランドの出来ならサイドはポルトガルがガンガン押し込めるので、勝機も見えてくるのではないかと思います。

* 21日は到着後すぐに観戦、22日は午前中爆睡で朝食食べ損ね、ということで観光の方は進んでいませんが気がついたことを。
パリで「道路が煉瓦でできているというのは嘘です」ということを書きましたが、ここポルトガルはバリバリです。アスファルトで舗装された歩道がほとんどなく、スーツケースを転がすのがしんどいことしんどいこと。坂だらけなこともあってホテルまでの道のりは非常に辛かったです。帰りの空港への移動はタクシー確定です。裏路地(というほどでもない道でも)は車道も同様の舗装状況で、雨でも降ればクルマも気をつける必要がありそうです。
ただ、ここら辺はいわゆるリスボンの市街地からは離れている(ホテルが密集しているエリア)ので、市街地はまた違った趣なのかも知れません。
また、大通りには沖縄に生えてそうな木が並んでいて、雰囲気も近いものを感じます。今日は聖母マリアが光臨したというファティマに行ってきましたが、ここも観光スポット化しているショップ以外は古びた家が点々としていて、沖縄の外れを思い出させました。人々も控えめで、そこはかとなく日本と似ている印象を受けました。