* 3日目はちゃんと朝食をいただいて、満腹でうとうとしているといきなり12時。試合は例によって19:45からなので遠出はできませんし、リスボン旧市街(南部=川沿いの方をそう呼ぶそうです)を気の向くままに歩いてみることにしました。
* まずは地下鉄で一番南の駅から歩いて、どう見ても中心部と思われる広場に到着。praca do comarcioと書いてある。コマルシオ広場?わからないが、えらく広い広場の周りが路面電車のターミナルになっていて、もう一つの広場に通じる大きな門があって、いかにも中心部という趣。
たぶんこの広場で試合のディスプレイも行われるのでしょう。巨大なスピーカーが設置されていました。
* ここで手元の地図(空港でもらったポルトガル語のヤツ)を広げてみると、比較的近くにse catedralというところとcastelo de sao jorgeというところがあるらしい。「カテドラールはカテドラールで(seって何か分かりませんが)、もう一つはサンジョルジュ城ってところだろ」というわけでとりあえずそっちを目指して歩くことに。
* ちょっと歩き始めてすぐ気がつきましたが、リスボンは一方通行確定の細い路地がパリ以上にぐちゃぐちゃに絡み合っていて、通りの名前も満足に表示されていません。方向音痴世界一の私が歩くには相当危険な街でした。幸い治安は悪くなさそうなので(昼間は)、カテドラールへは『川沿い』城へは『丘の上』を目指して歩きました。さすがに重要な観光スポットらしく、たまに標識はあるし細々と旅行者(ちゃんとガイドブック持っている人たち)が集まっているのでなんとかたどり着けました。
* が、帰りは皆行く先が違うので、私は『下れる方向へ』を目安に右往左往してみました。なんか『裏路地を撮っちゃうぞ』という気合いがにじみ出しているカメラマンと一緒になってしまうほどの裏路地を歩きまくった結果、さっきのところとは違う広場に到着。こっちはもっと人が集まっていて、ずらりと並んだオープンカフェの軒先で早速チェコvsドイツの応援合戦が始まっていました。近くの大きなホテル名を地図から探すと広場の名前を発見。praca da figueira。読むのは諦めました。大事なのは人が集まる大きな広場で、地下鉄の駅があるということ。なんか一駅隣(しかも別の路線)についてしまいましたが、これで無事ホテルに帰れます。ちょうどドイツ人&チェコ人集団も移動を始める時間でした。
* 長崎がどうなのかは知りませんが、リスボンはハイヒール断固お断りの壮絶な坂の街でした。おかげで『下れる方向で』というような目安でも地下鉄の駅までたどり着けたのですが、基本的には半分ハイキングのつもりで荷物や靴は選んでおいた方がよいのかなという印象を受けました。
余談ですが、その坂を上る路面電車にはえもいわれぬ風情がありました。できれば昇降口から半身を乗り出して『名探偵ホームズ(NHKのヤツ)』の気分を味わいたいと思ったのですが、見ていると乗務員しかその場に立ってはいけなかったようなのでやめました。乗るだけじゃ意味ないんです。惜しい。実に惜しい。
* EUROのほうは勝っても負けても1位抜けのチェコが飛車角銀落ちでまったりドイツと対戦。ドイツはそれでも勝てませんでした。が、両国のサポーターは非常に好感度が高かったです。一番ガラが悪かったのが、私の周囲にいた、イングランドユニフォームを着ていないが英語をしゃべっているサポーター。彼らはドイツが嫌いらしくチェコ乗りで、チェコが逆転した時には一昨日聞いた「さ〜よ〜う〜な〜ら〜」の合唱。またおまえらか! 明日またこいつらと会うと思うと頭が痛いです。
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