* アテネも2泊目、これが最後の宿泊になります。
ここでは屋外の遺跡ばかりなのでかなり本格的に日焼けしました。よくよく考えるとリスボン以降そうだったのですが、南欧ではほとんど雲というものを見かけておりません。多くの外国人観光客がサングラスをしていたのも納得です。

* そこにきてこのアテネの遺跡はことごとく真っ白で、建家の影もなく常に直射日光を浴びる状態。なまじ見所が狭い範囲にあるものですから移動はほとんど徒歩。日焼けする条件がフルコースで揃っており、日に当たっていたところはことごとく赤く燃えています。明日以降がかなり怖くなってきました。
遺跡自体はオリンピック目指して修復しているようなところもかなり多かったのですが、基本的に全て野ざらしになっているので当時暮らしていた人の気分になりやすかったと思います。地元の人々にとっては公園のようなものなのかもしれません。直射日光はともかく、古代アゴラの遺跡は私としてはかなり気に入りました。

* また、ギリシャはこれまで訪れた都市の中では特に観光客に優しかったという印象があります(客引きがうるさいという面もありますが)。どこでも概ね英語を話そうとしてくれますし、日本人には居心地が良いほうなのではないでしょうか。
関連はしませんが、街自体もあまり古い建物を残すのにこだわらず近代的な建物に積極的に建て替えていっているようで日本人に馴染みやすい面があります。明日空港に行く前に寄ろうと思っているプラカの街はこの都市開発の手が触れていないところらしいので、少し違う感想が得られるかも知れません。

* 私はだいたい海外旅行というものをほとんどしたことがなく、4ヵ国も回るのはもちろん初めてだったのですが、各地の比較ができて非常に興味深い旅になりました。特にフランス-イタリア-ギリシャは文化に多くの重なりがあるのが印象的でした。もっと勉強してから(語学も)訪れるといくらでも新しい発見がありそうですので、是非何度も訪れたいですね。
食べる間も惜しんで見所を回りまくったので、現地の料理もほとんど食べていませんし。

* ときに明日の夜のEURO準決勝、私はちょうど前半がアテネ→パリの飛行機の中で見ることができません。スウェーデンvsオランダの試合を見る限りではポルトガルにも十分勝機はあるようですし、なんとかポルトガルには決勝に上がって欲しいものです。選手の質はオランダのほうが上なんでしょうが(準々決勝を見ているとそうでもなさそうでしたが)、フェリポンならいくらでも押さえ込む戦術を思いついてくれそうな、そんなオランダの出来でした。
ただ、これはオランダからも受ける印象ですが、イマイチチームの雰囲気が良くないような気がしますね。練習でもいくつかのグループにわかれているような気配でしたし。監督最高・サポーター最高・選手もまぁ一流。それでもここで負けるとしたら一番の理由はチームの不和なのかもしれません。

* もう一方の準々決勝、こちらご当地アテネではギリシャ代表の活躍に大変盛り上がっているのですが、あのチェコの出来を見ると、やはりチェコに上がってきて欲しいです。ドイツvsチェコを現地で見たのですが、ああいうボールの取り方をできるチームは見ていて本当に楽しいですよね。ポルトガルもそうですし、是非決勝はポルトガルvsチェコであって欲しいと思います。このカードでありさえすれば勝ち負けはもうどうでもいいです。

* そういえば、今回の4ヵ国ではイタリアを除いてどこもEUROの関心が高かったです。ギリシャは勿論ポルトガルも私が行く頃にはもう敗退しているのではないかと思っていたのですが、どこも奇跡的に勝ち上がり、雰囲気を盛り上げてくれました。その点でもラッキーな旅行だったと思います。
イタリアは・・・ホテルの裏の公園で大画面の会場を作っていたのですが、すっかり冷めて人が集まっていなかったことを思い出します。おかげで静かに眠れましたが。

* 明日は15時間飛行。はるか東の異国に飛びますか！という気分です。